金融機関における人的資源管理

会社・金融機関問わず、組織は「人材」なくして存在できません。近年では、人的資源管理に重要性を見出せず人材を疎かに扱う企業がありますが、人材から目を背けていては、競合他社の後塵を拝することとなります。

今後、企業の存続のためには「人材」を「主要資産」と位置付け、徹底した人的資源管理が必須といえますが、これは金融機関にもいえることです。

金融機関を取り巻く環境の変化

リーマンショックによる金融危機はもちろん、金融機関同士の競争の激化や少子高齢化、生産拠点の海外シフトなど、金融機関を取り巻く環境が大きく変わりました。そしてそれに拍車をかけるように、外資系金融機関・非金融系の異業種の参入も見られ、厳しさは増す一方です。

こうした中、金融システム全体が間接金融から直接金融へとシフトする傾向にあり、金融機関は競合よりも質の高い金融商品・サービスを提供することが最重要課題となりました。そしてこれを実現するためには、優れた人材が必要不可欠です。金融機関を取り巻く環境が厳しくなったからこそ、人材の力を最大限まで引き出し、一組織としての力をつけなければならないのです。

人材とコミュニケーション

法人・個人を相手にする金融機関にとって、重要となるのがコミュニケーション能力です。
コミュニケーション能力は、法人営業力を養うという意味でも、組織内での連携を図るという意味でも重要なファクターといえます。

例えば、銀行の営業マンはお客様に対し、商品の強みを説明するトーク力はもちろん、安心感・信頼感・親近感を与えられる技量も持ち合わせなければなりません。たとえ商品の要点を上手く伝えられても、お客様が抱える不安を払拭できなければ契約に繋がらないのは必至です。住宅ローンの営業にしても、法人に対する融資にしても、莫大なお金が絡むのが銀行の営業です。

そのため、顧客となる個人・法人は大なり小なり不安を抱えています。コミュニケーション能力があれば必ずしも解決できるとはいえませんが、必要最低限のコミュニケーション能力を有していなければ、相手の不安を払拭することはできません。

厳しい環境を乗り越えるためにも、金融商品に対する多様なニーズに応えるためにも、人の力は非常に大切です。人的資源管理をさらに徹底するという意味でも、人材に対する投資を図ってはいかがでしょう。

当社は金融機関様を中心とした研修・セミナーを行っております。リーダーシップ研修マネジメント研修コミュニケーション研修法人営業力強化研修事業承継研修と幅広く対応しておりますので、人材への投資をお考えの金融機関様・中小企業様はぜひお申しつけください。

なお、東京を活動拠点としておりますが、依頼があれば東京周辺に限らず全国各地にも対応いたしますので、お気軽にご相談ください。